Japanese Surgeons as Leaders
企画書
1. 目的・背景
本企画は、外科系医師の育成過程において、従来重視されてきたテクニカルスキルに加え、リーダーシップ、コミュニケーション能力、意思決定能力などのノンテクニカルスキルを体系的に習得することを目的とする。
外科系医師はキャリアの進展に伴い、診療チームや組織を牽引する立場を担う機会が増加する。しかし、こうしたノンテクニカルスキルについては、これまで体系的に学ぶ機会が限られてきた。
本プログラムでは、ケーススタディや実践的トレーニングを通じて、将来的に組織を牽引する立場を担う外科系医師、ならびに既にリーダーの立場にありながら系統的な教育機会を十分に受けてこなかった外科系医師を対象に、ノンテクニカルスキルの体系的習得を図る。
さらに、参加者が教育者・リーダーとして、自施設や地域において同様の教育内容を展開できる能力を養成し、持続可能な教育体制の構築を目指す。
2. 対象
将来的に外科系領域においてリーダーシップポジション(教授、診療科長、部長、医長等)を担うことが期待される外科系医師、ならびにリーダーシップポジションに就任して間もない中堅以降の外科系医師
3. 募集人数
10〜15名/回
4. プログラム内容
本プログラムは講義および演習を組み合わせた実践型カリキュラムとする。
(1)リーダーシップ基礎
• リーダーシップ理論の理解
• 医療現場における意思決定
(2)自己認識・個人能力開発
• EQ(感情知能)の向上
• Growth Mindset と Fixed Mindset
• 内的動機・外的動機の理解
• コーチングスキル基礎
(3)コミュニケーション能力
• パブリックスピーキング
• プレゼンテーションスキル
• フィードバック技法
(4)マネジメントスキル
• タイムマネジメント・優先順位付け
• コンフリクトマネジメント
• チームビルディング
(5)組織運営・戦略
• Financial Stewardship(財務的視点)
• 組織文化の変革
• リクルートメント戦略
(6)ダイバーシティ・インクルージョン
• 潜在的バイアス(Implicit Bias)
• ジェンダーギャップへの理解
5. 実施形式(提案)
• 期間:1日〜2日集中プログラム
• 形式:講義+グループワーク+ケースディスカッション
• 評価:コース前後アンケート 自己効力感評価(Self-efficacy)、行動変容評価(3–6か月後フォローアップ)、プログラム満足度評価、その後のポジションの変化
6. 期待される成果
• 外科系医師のリーダーシップ能力の向上
• 組織内における意思決定・チーム運営の質の向上
• 教育者としての再現可能なスキル習得
• 外科医療組織全体の持続的発展への寄与
7. 今後の展開(オプション)
• 修了者による指導者育成プログラム(Train-the-Trainer)
• 国内外施設との連携によるプログラム標準化
• 学会・教育機関への展開
• 教育研究としての論文化および研究費獲得
• 日本版外科系リーダーシップ教育プログラムの構築
また、本プログラムは単発型の教育ではなく、継続的な人的ネットワーク形成を重視する。修了生(Alumni)による定期的な情報交換会を開催し、各施設における課題や成功事例の共有を行う。さらに「次世代育成」「社会への貢献」「持続可能な医療体制の構築」といった共通の「志」を共有するコミュニティを形成し、互いの成長を支援するネットワークへ発展させることを目指す。
8. 運営体制(案)
| 役割 | 氏名 | 所属 |
|---|---|---|
| Program Director | 磯部 真倫 | 岐阜大学大学院医学系研究科 生殖・発育医学講座 産科婦人科学 教授 |
| Faculty Instructor | 星 寿和 | アイオワ大学 腫瘍外科 教授 |
| Faculty Instructor | 赤嶺 陽子 | 大阪市立総合医療センター 小児集中治療部 医長 |
| Secretariat(事務局) | 鈴木 研裕 | 聖路加国際病院 消化器・一般外科 副医長 |
9. 参加費
| 正会員(A会員:医師・歯科医師・獣医師) | 80,000 円(不課税) |
| 正会員(評議員) | 80,000 円(不課税) |
| 非会員 | 100,000 円(不課税) |
